前回は、「仕組み化スキル」について解説しました。まだ読んでいない方は、そちらから読むことをお勧めします。今回は、「資産構築スキル」について解説します。27歳で80億の資産を築いた竹花貴騎さんの経験に基づいて、ビジネスアイディアの見つけ方、そのアイディアから稼いだお金をどうやって守っていくのか、どう投資にまわしていくのか順を追って、解説していきます。今回は「ビジネスアイディアの見つけ方」から解説していきたいと思います。
読んだ方がいい人
- 資産を構築したい人
- 起業したいが、アイディアが見つからない人
- 経営に携わっている人
読んだ後の姿
- ビジネスアイディアを見つけることができる
- 人々の「不」に気付ける
- アイディアを形にすることができる
アイディアの見つけ方



ビジネスのアイディアを見つけるときは、
まず、人々が何に対してお金を払っているかを考えることが重要です。
考えてみると、人々は「不」に対してお金を払っていることがわかります。「不」というのは、「不満」「不安」「不経済的」「不平等」「不利益」などです。これらを解決することによって、人々はお金を払ってくれます。なので、この「不」を見つけ出すスキルが非常に重要になってきます。
実際に竹花さんがフィリピンで見つけた「不」からビジネスを展開した例を解説していきます。
REVERESE FACT(裏側の真実)
竹花さんは、フィリピンで仕事の関係上フィリピンの病院に行った際に、これらの「不」や「気づき」を発見しました。



しかし、普通の人は、左側(SURFACE FACT)しか気づきません。そこから、Whyを探究して右側(REVERSE FACT)を見つけなければいけません。そうすることで、ビジネスアイディアはゴロゴロ出てきます。私も実際に、常にWhyを考える癖をつけているので、面白いアイディアがたくさん出てきます。
竹花さんは、これらの「不」から、REVERSE FACTを見つけ、こう思いました。
「病院内に広告看板を出した方がいいんじゃないか」
ここから、ビジネスが始まりました。
クライアントに対して解決できる3つのこと



このサービスは、クライアント(屋外広告を出している企業)に対して、解決できる3つのことがありました。
- 効果の削減
- コスト削減
- ブランディングアップ
の3つです。
効果の効率化
効果の効率化とは、非常にシンプルで、
「自分の必要なターゲットにのみリーチできる」
ということです。
マス広告や屋外広告(OOH)は、全員にリーチをしているため、実際にターゲットになるのは、全員の中の一部です。しかし、広告費というのは、どれくらいの人に広告できたか(ターゲット出ない人も含め)で決まるので、非常にマス広告や屋外広告は高いです。なので、非常に非効率的で不経済的です。
一方で、竹花さんの考えたサービス(MA)は、金持ちにのみターゲットできる場所(病院)で、ダイレクトにリーチができるので、非常に効率的かつ広告費も経済的にできます。
また、タイムボリュームを大きく確保できるので非常に効率的です。
タイムボリュームとは、どれくらいの時間広告を見たかということです。
広告は当たり前ですが、広告をみる時間が長ければ長いほど教育的な広告をすることができます。
しかし、屋外広告では、車などで目にすれば5秒ほどしか目にすることはありません。これでは情報があまり入ってこないので、効果的な広告とはいえません。あなたも車に乗っているときに屋外広告を見ても、どんなことをやっている会社かまでは理解できていないのではないでしょうか。
しかし、竹花さんのサービスでは、病院の長い待ち時間に注目しているので、長いタイムボリュームを確保することができます。そのため、しっかりとターゲットに広告を見てもらうことができます。
コスト削減
また、非常にコスト削減をすることができます。



屋外広告(OOH)では、大体400万人ほど広告を見ます。竹花さんのサービス(病院の中に広告を出す)では、500クリニックほどに広告をだすと、25万人ほど広告を見ます。これは、リーチができそうな人、スタートの人数です。
そこから、広告を見るVIEW RATEを考えなければいけません。屋外広告だと、30%ほどが見ているとデータで出ています。なので、400万人の30%の120万人が広告を見ています。一方で、病院では50%の人たちが広告を見ると考えます。ほぼ100%の人たちが見ると思いますが、50%でも12万5千人が見ていることになります。
最後に、セグメントを考えなければいけません。竹花さんのサービスのクライアントは、高級品を扱っている企業です。つまり、この企業さん等のターゲットは、お金持ちです。フィリピンでは、所得からして10%ほどしか、このセグメントに入りません。なので、120万人の10%なので、12万人です。一方で、竹花さんのサービスでは、フィリピンで病院に来る人は100%がお金持ちのため、100%ターゲットにリーチすることができます。なので、12万5千人にリーチすることができます。
屋外広告は、大体月120万円ほどですが、竹花さんのサービスの場合、月60万円で広告することができます。
ブランディング
ドクター商法と呼ばれるもので、病院に置くことで、広告看板よりもブランディングアプが狙えます。ドクターのイメージから、商品にブランド力をつけることができます。
成功させるための戦略
この事業の、成功戦略は3つあります。



まず、ドクターに対して、病院内のスペースを売ってもらうように頼みます。しかし、今はお金が払えないので、スペースが売れてから利益をシェアしますというように契約をします(無在庫)。このような戦略を取れば、どれだけ病院と契約してもリスクを負うことはありません。また、自分以外にペースは貸さないように頼みます(独占契約)。このようなサービスを展開している企業はどこにもいなかったので、ドクターも快く契約を結んでくれ、独占契約することができます。



次に、借りたスペースを広告主に売っていくときは、独占契約で年間契約を結びます。年間契約にすることによって、経営の安定性、競合の排他をすることができます。ドクターとも独占契約を結び、広告主とも独占契約を結んでいるので、競合が参入できなくなります。
最後に
新しい事業を作るときには、大事なことが3つあります。
まず、新しいものを探す必要はありません。今の世の中のスピードは非常に早いです。新しいものを作ってもすぐに真似されてしまいます。新しいものを作るのではなく、既存のものを掛け合わせ、付加価値をつけましょう。
それをするためにも、とにかく情報に触れることが大切です。アイディアというのは、情報と情報をつなぎ合わせてでてくるものです。自分の中に何もないのに出てくるはずがありません。インプットをたくさんし、できることを増やすと見えてくるものも増えます。私も前はできることもなく、知っていることも少なかったので安易なアイディアしか出てきませんでした。今は、多くの情報に触れることにより、良いアイディアが出てきたりするようになりました。なので、情報に触れることは非常に大切なことです。
次に、ターゲットを絞ってはいけません。竹花さんのサービスに戻りますが、
病院に広告を出しそうな企業はどこだと思いますか?
製薬業界だと思ったのではないでしょうか。
しかし、結果は、
でした。竹花さんは最初、製薬業界にしかターゲットを絞っていなかったのですが、結果は不動産業界が1位になっています。ターゲットを、最初の製薬業界だけに絞っていたままであれば、ビジネスは失敗していたでしょう。このことからわかるように、自分の考えるターゲットではない人たちがターゲットになり得る可能性があります。
最後に、シードはどこにでも転がっているということで、最初にも話した通り、人々の「不」はどこにでもあります。「不」から裏側の真実を見つけ出し、戦略をたてていきましょう。
次回は、「資産構築スキル キャッシュ編」についてお話していきます。
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