【2020年8月最新】キャッシュフロー計算書を誰でも理解できるように分かりやすく解説します

MUP WEEK15Business
MUP WEEK15のキャッシュフロ計算書の回

今回は、「キャッシュフロー計算書の見方」について解説していきます。前回は、財務スキルについて解説しました。まだ見ていない方は、そちらから読むことをお勧めします。キャッシュフローと聞いて、あなたは何かわかりますか。キャッシュフローとは、実際のお金の動きのことです。これを見ることで、会社がどんなことに本気でお金をかけているのか、本当に経営状態が安定しているのかなど全てわかるようになります。キャッシュフローを見ることができるようになれば、あなたが将来起業したいときや、投資をしたいときに非常に役に立ちます。

誰向けの記事か

  • 将来起業したい人
  • 将来投資したい人
  • キャッシュフロー計算書を読めるようになりたい人

これを読むことでわかること

  • キャッシュフロー計算書の読み方がわかる
  • 会社の経営状態を見ることができる

問題

マネフォワードのキャッシュフロー計算書はどちらか

いきなりですが、問題です。マネーフォワードのキャッシュフロー計算書がどれかわかりますか?

わからないと思うので、これからキャッシュフローの見方について、世界一わかりやすく解説していきます。これを読んだ後は、マネーフォワードのキャッシュフロー計算書がどちらか理由をつけて回答できるようになるでしょう。

キャッシュフロー計算書

ソフトバンクのキャッシュフロー計算書

こちらは、年度末のソフトバンクの連結キャッシュフロー計算書を分かりやすくグラフにしたものになります。キャッシュフロー計算書は、細かくて非常に見にくいですが、大きく分けると3つになります。

営業活動、投資活動、財務活動の3つです。これらを表にまとめると非常にわかりやすくキャッシュフローを見ることができます。

「期首現金」から見ていくと、期首現金は2.5兆円です。さすがソフトバンクです。次に「営業活動」を見ます。営業活動とは、本業の営業活動で現金がどの程度増減したかを表しています。ソフトバンクの本業は、通信事業なので、通信事業で1.5兆円稼いだことがわかります。次に、「投資活動」を見てみます。投資活動とは、投資によってどの程度現金が増減したかを表しています。これを見ると、4.2兆円減っていることがわかります。なので、期首+営業活動で、4兆円あったにもかかわらず、投資活動により、現金がない状態に陥っています。これを見ると、ソフトバンクは通信会社というより、投資会社といってもいいかもしれません。次に、「財務活動」を見てみます。財務活動とは、資金調達と返済でどの程度現金が増減したかを表しています。見てみると、資金調達で2.3兆円を調達していることがわかります。最後に「期末現金」を見てみると、2.2兆円残っていることがわかります。

もう一度大切なので、繰り返しますが、キャッシュフロー計算書は大きく分けると

「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つに分けることができます。つまり3つだけ覚えることができれば、キャッシュフロー計算書はわかるようになります。

営業活動

営業活動による現金増減

営業活動とは、

  • 商品を販売して手に入れた現金
  • 材料を仕入れるために支払った現金
  • 広告宣伝費など販管費支払いに流出した現金
  • 税金支払い、保険金受け取り

などです。つまり、本業の営業活動で現金がどの程度増減したかを表しています。

営業活動の増減に関わる要素

営業活動のキャッシュフローは3つの区分の中で1番重要です。これが+であれば、投資に回すことができたり、株主への利益還元の財源になります。ーであれば、投資にmわしていた分を、営業活動に当てたり、銀行から借入たり、債権を発行しなければいけなくなります。ずっとーなのであれば、事業の基盤を改善しなければいけません。

投資活動

投資活動による資金の増減

投資活動とは、企業の投資活動によって、会社に流入した現金の動きを表しています。これは、ーだからだめということは一切なく、むしろーになっている方がどんどん投資をして事業を拡大しているので理想的です。ソフトバンクは責めすぎかもしれませんが笑。+のときは、今まで投資していた分(設備や子会社)を売却したりしているときです。+のときは、経営状態が悪い時の方が多いです。そこの判断は、また後ほど解説します。なので、基本、投資活動の部分は、ーの方がいいです。

投資活動による資金の増減

この投資活動を見ると、その会社がどこに力を入れているのか、どういったことに興味を持っているのかわかるようになります。例えば、投資の財源を銀行から借入れたのか、投資家から借入たのか、それとも営業活動で儲かっているからそこから回しているのか、それをどれくらい成長市場・成熟市場に突っ込んでいるのか、その投資先が設備なのか、ベンチャーなのか、金融商品なのかというところから色々情報をわかるようになります。

財務活動

財務活動による資金の増減

財務活動とは、資金調達と返済による現金の動きを表しています。調達したら+に、返済したらーになります。企業が上場し資金調達をした場合、この区分が大きく+となる場合が多いです。主に、借入や返済、新株発行収入などで増減します。

おさらい

この画像は、保存しておいてください。

営業活動は、本業で資金を獲得すれば+、本業で資金が流出すればーです。

投資活動は、設備や株を売却すれば+(=事業を縮小している、資金が必要なとき)、設備や株への投資をすればー(事業を拡大しようとする動きなので理想的)

財務活動は、資金を調達すれば+、返済すればーです。

8パターンが最重要

キャッシュフローは、大きく分けて8パターンに分かれます。この各活動の動き(パターン)で企業がどのフェーズにいるか推測することができます。

  • 健全型
  • 攻め型
  • 治療型
  • 衰退型
  • 勝負型
  • 救済型
  • 貯蓄型
  • 切り崩し型

の8パターンです。

健全型と攻め型

キャッシュフロー計算書の健全型と攻め型

健全型とは、普通の経営です。営業活動で儲かった資金を投資や借入の返済に当てていくパターンになります。なので健康経営です。

攻め型は、営業活動で儲かった資金以上に投資し、足りない部分を借入しているパターンになります。借入するくらい攻めているので、攻め型です。

治療型と衰退型

キャッシュフロー計算書の治療型と衰退型

治療型とは、営業活動でまあまあ儲かってはいるが、投資活動で先を見越して設備などを売却して資金を得て、返済に当てているパターンです。事業が悪くなることもあります。会社の治療をするために、先を見越して経営している時期です。

衰退型とは、営業活動で儲かっていないので、設備を売却して返済を進めているパターンです。

勝負型と救済型

キャッシュフロー計算書の勝負型と救済型

勝負型とは、営業活動で儲かってはないが、自分たちの未来のために投資活動をしており、資金調達も非常にしているパターンです。これは、スタートアップに多いパターンです。

救済型とは、営業活動で儲かっていないので、投資活動で設備などを売却しまくって資金を得て、財務活動でも借入も行っているパターンです。

貯蓄型と切り崩し型

キャッシュフロー計算書の貯蓄型と切り崩し型

貯蓄型とは、営業活動で儲けているにも関わらず、投資活動で設備や株を売却し資金を得、財務活動でも資金を調達するというパターンです。将来の大規模投資のために資金を貯めている可能性があります。

切り崩し型とは、営業活動で儲けていないにも関わらず、投資活動で、設備投資をし、財務活動で、借入金を返済しているパターンです。過去に蓄積した資金を切り崩している状態と推測することができます。

答え

最初の問題に戻ります。

まず、マネーフォワードがどのような会社なのか知らなければわかりません。

マネーフォワードという会社は、オンラインの会計ソフトの会社です。会計ソフトを利用期間に応じて使用料をとるモデルをとっています(SaaS)。

会計事務所オススメNo.1ソフト マネーフォワード クラウド会計

また、マネーフォワードのイメージをここでも考えてみましょう。

マネーフォワードのイメージ

このようなイメージが出てくると思います。赤字で上場したことが有名です。ITなので固定資産への投資はそこまでありません。SaaSビジネスは、短期的には赤字になりやすいです。このイメージを先ほどの問題に当てはめていきます。

マネーフォワードのキャッシュフロー計算書の問題

①は、営業活動は赤字ですが、さらに投資を続けています。一方で、②は、営業活動は順調で投資活動もさらに行っています。

マネーフォワードのキャッシュフロー計算書の問題

財務活動を見てみると、両方とも財務活動は+になっており、資金調達をしています。しかし、資金調達の額以上投資をすることは、新規上場会社(マネーフォワード)にとって考えられにくいです。なぜなら、お金がなくて資金調達をするにも関わらず、資金調達以上に投資をするお金がスタートアップにあるとは考えにくいからです

これらを考えると

左がマネフォワードと分かります。マネーフォワードは、SaaSモデルなので、単発で売れば高単価なソフトですが、月額で低単価で売っているので営業活動の値は、赤字です。しかし、長期的に見れば儲かるモデルなので、投資活動でさらに投資をし、投資家もそれをわかっているので、赤字ながらも多くの資金調達を成功し上場しています。

ちなみに右は、武田製薬工業です。営業活動で儲かっており、投資活動では、工場などの設備投資などを非常に行っています。営業活動でちゃんと儲かっているので、財務活動でも資金調達をすることができています。

まとめ

「営業活動」「投資活動」「財務活動」の増減の要素

8つのパターン

  • 健全型
  • 攻め型
  • 治療型
  • 衰退型
  • 勝負型
  • 救済型
  • 貯蓄型
  • 切り崩し型

キャッシュフロー計算書は、「営業活動」「投資活動」「財務活動」の増減、8つのパターンを覚えるだけで読めるようになります。

これらを是非覚えて、自分の事業や投資活動に役立てて下さい。

次回は、「仕組み化スキル」について解説していきます。仕組み化とは、経営を効率化させるための非常に重要なスキルです。楽しみにしておいてください。

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